ビザ申請の過去の申請資料を見れますか?-情報開示について
「ビザを自分で申請したけれど,不許可になってしまった」という方からの問い合わせを度々頂いております。この場合,入国管理局に出向いて不許可の理由を確認することは大切です。しかし,そもそもどのような書類を提出したのか,事実と相違のない記載であったかどうかを一度見直したほうが良い場合もあります。
ただし,申請資料は提出してしまったら,手元に残りません。コピーやスキャンデータを事前に取っていない場合,過去の申請資料を確認する方法はないのでしょうか。
実は,法律の規定により,入国管理局を含む行政機関に対して,行政機関が持っている「保有個人情報」について,本人であれば誰でも開示請求をすることができます。
法務省の個人情報保護について,こちらをご参考ください。法務省の個人情報保護のページ
「行政機関個人情報保護法に定めるところにより,誰でも,法務省に対し,法務省が保有する自己を本人とする保有個人情報の開示請求をすることができます。」
つまり,誰でも,入国管理局に対して,申請者本人であれば「過去に提出した申請資料を見せてください」と請求することができるということです。請求の流れとして,まず,本人である開示請求者は,入国管理局の担当部署に対して,請求書を提出します。その後,入国管理局から,「開示します」という通知を受けた後,閲覧もしくはコピーの送付を申し出して,実際に資料を見ることができます。
過去の申請資料を手に入れた後,どこに問題があったのかを分析した上,再申請にチャレンジしてください。