永住許可申請の許可率~統計データでみる確率
昨日,平成30年4月分の「入国審査・在留資格審査・退去強制手続等」の統計データが発表されました。そこで,永住許可申請の状況を簡単にまとめてみました。
・永住許可申請の受理件数
全国において,4月中に新たに受理された永住許可申請の申請件数は4,505件でした。その中,東京入管管轄は2,597件,名古屋入館管轄は868件,大阪入管管轄は565件との内訳になっています。
在留外国人の人数に応じて,永住申請の受付も東京・名古屋・大阪エリアに集中しているようですね。
・永住許可申請の許可件数
4月中に,永住許可申請で許可になった件数は1,850件でしたが,これに対し不許可になった件数は1,489件でした。その中で,大阪入管管轄は許可263件に対して,不許可は229件でした。名古屋入館管轄は許可273件で,不許可は383件でした。名古屋入館管轄においては,不許可件数は許可件数を上回っているようです。
・不許可になった場合は…
もし残念なことに不許可になってしまったら,必ず入国管理局に出向いて理由を確認してください。「たぶんこれが理由かな?」と心当たりがある場合でも,実際に入国管理局に説明を求めたほうが良いと思います。不許可の理由を明確にすることで,次の申請に繋がっていきます。
不許可になった事実だけでは,再チャレンジに不利になることはありませんので,過度に落ち込む必要はありません。永住申請は何度でもチャレンジできますので,条件を整えて申請を諦めないことが大切です。
ちなみに,在留審査処理期間の平均日数も四半期ごとに公表されていますが,永住許可申請は発表されていません。ただし,大阪入管の永住申請担当審査官の話では,現在は審査に約6カ月前後かかっている案件が多いとのことでした。