大学卒業(大卒者)の方と取得可能性のある就労ビザ
今年度もあと1ヶ月程度で終わりとなります。4月には,新入社員として働かれる方も多いのではないでしょうか。
この時期,大学卒業後に申請するのはどういうビザにするべきなのか,とのお問い合わせが増える傾向にあります。
そこで,大卒者の方が取得できる可能性のあるビザについて,大きく2つ紹介します。
「技術・人文知識・国際業務」ビザ
よく,就労ビザを取りたいと相談を受ける場合,この「技術・人文知識・国際業務」というビザを希望していることが多いです。
これは,大学や専門学校で学んだ専門的な知識や,長年の実務経験で培った知識を活かすことが出来るような,ある程度専門性のある仕事で働く場合に,取得できる可能性があります。
専門的な仕事といっても,非常に多くの範囲が含まれます。
例えば,文系の学部を卒業した方であれば,経理,金融業,総合職,会計職,貿易業,マネジメント業,コンサルタント業といった,文系の学問知識を活かすような仕事が考えられます。
理系の学部を卒業した方であれば,システムエンジニア、プログラマー、精密機械等の設計・開発業務、機械工学の技術者、機械オペレーターといった仕事が考えられます。
その他,国際的な業務として,翻訳・通訳業,語学スクールの講師,海外取引業,外国様式のデザイン業といった仕事が考えられます。
いずれにしても,何らかの専門性が求められる仕事であり,主にそういった専門的な仕事に従事することが必要となります。
「特定活動」ビザ
以上の通り,「技術・人文知識・国際業務」ビザでは,専門的な仕事で働くことが必要となります。
これに対し,『日本の4年制大学を卒業した方(編入学した方を含む)』で,『日本語能力試験N1か,BJT480点以上』を取得した方であれば,もっと広い仕事で働くこともできます。
例えば,飲食店で,店舗管理や外国人の来店者への通訳を行いつつ,接客業務を行ったり,
製造工場のライン作業で,技能実習生や他の外国人従業員に対し翻訳して作業内容などを伝えつつ,自らもラインに入って作業を行うこともできます。
最近多いのは,コンビニエンスストアなど店舗で,商品の仕入や,企画・管理を行いつつ,実際の店舗で接客を行う方も増えています。
多いパターンは,アルバイトとして働いていた方が,そのままそこで就職するパターンです。
その他にも,様々な仕事で働くことが可能です。
「技術・人文知識・国際業務」のビザの場合は,主に専門的な仕事を担当する必要がありましたが,この「特定活動」」の場合は,専門的な仕事が全体で担当する仕事の中で一部含まれていればよく,主に接客や作業を担当することも可能ということです。
もちろん,完全な単純作業のみではダメですが,かなり広い仕事が担当できるようになったといえます。
ただ,「特定活動」の在留資格は色々な種類がありますので,どういった内容なのかパスポートの指定書で確認する必要があります。
このように,日本の大学を卒業した方で高い日本語能力を持つ方であれば,幅広く就職活動が出来るといえます。
当事務所の専門チームへのご相談方法は…
まずはお電話・メールにて当事務所へご連絡を!!
※初回相談料は無料です。
お客様のご希望や状況等をヒアリングさせて頂き、申請方法や結果までの見通し等をご説明させて頂きます。また、当事務所へご依頼頂いた場合の費用について、お客様のご事情をふまえお見積り金額をご案内いたします。
- 06-4708-8767電話受付時間/9 – 18時(平日)※事前予約で時間外相談可能メールでのご相談は24時間受付
- メールでのご相談はこちら