一生の宝物
福田 羽七(はなな)と申します。2024年の春から約1年間勤務させていただきました。主な仕事内容は書類作成や英語通訳などで,大変興味深く,楽しく働けた1年間でした。
私はこの4月から社会人になります。行政書士であり,当社代表でもある李先生と出会ったのは,大学4年前期の講義でした。もともと留学などを通して英語を中心とした外国語に興味を持っていたことに加え,法学部生として法学を扱う仕事をやってみたい!という気持ちがあったので,招へい教員として来校されていた李先生に直接お声がけさせていただきました。すると運良く,アルバイトを募集中とのことだったので応募させていただきました。
実際の業務では,経営管理ビザの取得にあたって必要となる事業計画書のドラフト作成や,配偶者ビザや帰化申請に際しての交際経緯説明書や動機書の仮作成を担当しました。また,英語通訳や翻訳も一部担当しました。どれも決して簡単ではありませんでしたが,中でも特に難しかったのは事業計画書の作成です。事業計画書は在留資格「経営・管理」の取得にあたり,申請人が行おうとしている事業に安定性と継続性があることを示す資料の一つとして作成します。そのため,申請人の知識や経験,現時点で既に取引の目途がたっているのかといったミクロの視点から,その事業分野自体の市場規模や成長性などのマクロの視点まで,一つの文書の中で網羅的に示す必要があります。しかし,事業内容が専門性の高いものである場合,説明を明瞭かつ簡潔に書くことが難しく,文章構成能力が問われていると感じました。また,会計知識に基づいて損益計算書のようなフォーマットの資金計画なども組み込む必要があり,多岐にわたる知識及び論理的思考力が必要なのだなと思いました。通訳業務も難しかったですが,やりがいのあるものでした。しかし,専門用語に窮することも多々あり,まずは日本語での業務に対する理解が必要不可欠であると感じました。
今回のアルバイトを通して学んだことは社会人としての心構えです。もちろんWordやExcel,簿記,語学などのスキル知識も大事ですが,何より大事なのは「相手のことを考える」ということだと思います。この場合の相手とは,仕事仲間である社員さんや上司であったり,お客様であったり,入国管理局(入管)の職員の方であったりしますが,いずれの場合も自分が今やっている作業の目的となりうる人を指します。例えば,入管に提出する事業計画書はもちろんお客様のためのものでもありますが,主には読み手である入管職員の方が理解できることがゴールです。そして,入管に事業計画を理解してもらうことが,大目的であるお客様の在留資格取得に繋がります。このように,ゴール設定の構造を把握し,今やっているこの作業は誰のためのものなのか?ということを問いかけ続けることこそが,社会人としての基本の姿勢なのではないでしょうか。このような姿勢を一貫している大阪国際法務事務所の皆様を身近で見られたことは,一生の宝物です。4月からもここで学んだ姿勢を忘れずに頑張ります!