韓国・特別永住者の帰化申請は簡単?
「韓国・特別永住者なんですけど帰化申請は簡単ですよね?」というご相談が定期的にあります。
「簡単」というのが具体的にどういうことを指しているのかは相談者毎に違うのですが,帰化の条件や必要な書類のご説明をすると多くの方が「思っていたより難しそうですね。」という反応をされます。
確かに特別永住者については,帰化の動機書や在勤・給与証明書,最終学校の卒業証書の写し等の書類が不要だったり,国籍法第6条に該当したりと,そうではない方と比較すると「簡単」といえるかもしれません。
ただ,日本生まれ日本育ちという状況の特別永住者の方についてはその多くが韓国語の読み書きができません。
そういう意味では,母国語+日本語が話せる外国生まれの方のほうがご自身で翻訳作業ができるので「簡単」かもしれません。
ここで帰化申請の大まかな流れを説明します。
- 1.住所地管轄の法務局に行き,初回相談を受ける
- 2.申請に必要な韓国の書類を収集する
- 3.韓国語を日本語に翻訳する
- 4.申請に必要な日本の書類を収集する
- 5.収集・翻訳した書類一式を基に申請書類を作成する
- 6.法務局で申請書類のチェックを受ける
- 7.指摘された点を修正する
- 8.再度,法務局に行き,申請書類のチェックを受ける
- 9.次回受付可という指示が出れば,申請受付日を予約する
- 10.受付完了後は面接連絡を待つ
- 11.面接日が決まったら追加書類を持参して面接を受ける
- 12.許可・不許可の結果を待つ
以上です。
この流れは特別永住者もそうではない方も同じです。
日本の書類を収集したり,申請書類を作成するという点においては日本語が堪能な特別永住者のほうが「簡単」かもしれません。
一つ言えるのは,帰化申請の手続きは相対的には簡単でも絶対的には簡単ではないということです。