出生公証書と出生証明公証書の違い
中国籍の方は,帰化申請やビザ申請の手続きに,「出生公証書」が求められる場面があります。
最近では,「出生公証書が発行されず,代わりに出生証明公証書が発行されるが問題ないでしょうか?」と聞かれることが多いようです。そこで,出生公証書と出生医学証明書の違いを簡単にご説明したいと思います。
・申請種類
「出生公証書」は,中国国内に出生された事実に対する公証です。一方,「出生証明公証書」は,名前の通り,「出生医学証明」という証明書に対する公証であり,申請人が所持する「出生医学証明」が有効であることの証明になります。
両者とも「出生」という事実の証明になりますが,「出生証明公証」は「間接公証」と呼ばれているようです。
・必要書類
申請の際に,申請人の身分証や戸口簿といった一般的な書類のほか,出生公証書の場合は,病院が発行する出生証や出生記録が求められるケースがあります。また,対象者の証明写真が必要です。出生証明公証書の場合,証明写真は不要ですが,「出生医学証明」の原本が必要です。
・証明写真の有無
「出生公証書」には,対象者の証明写真が貼付されますが,「出生証明公証書」には貼付されません。「写真付きの出生公証書」と提出先(国)に指定される場合もありますので,申請する前にご確認ください。
・時期について
そもそも,「出生医学証明」という証明制度は,1996年から正式にスタートしたもので,1996年以降に生まれる方は,「出生公証書」ではなく「出生証明公証」が発行されるようです。
以上のように,「出生公証書」と「出生証明公証」の違いを理解したうえ,申請する前に,提出先と公証処に事前に確認することが大事ですね。