留学ビザの更新について
先日,大阪の専門学校で,入学の定員オーバーのために留学生がビザを更新することができず,他の学校へ移籍したり母国へ帰国した学生がいるとのニュースを目にしました。
留学生にとってみれば,日本の学校で勉強して,将来につなげようとしていたところだと思うので腹立たしいニュースだと思います。
今回は,留学ビザの更新について,更新するための条件を簡単にご紹介します。
留学ビザを更新するための条件は,簡単にいえば『真面目に勉強して,学費や滞在費を支弁できるかどうか』ということです。
まず,留学ビザを更新する場合は,基本的に「在学証明書」と「成績証明書」を提出することになります。ここで,休学していたり,成績が悪い場合は,留学ビザを更新できないことがあります。
大学生や専門学校生で,単位取得状況が悪いだけで予定されている年数(例えば,大学生は4年,専門学校生は2年 など)で卒業の見込みがある場合は,更新できる可能性はあります。
しかし,すでに留年が決定している場合などは注意が必要です。
留年や休学といった制度は,大学や専門学校との関係では制度上認められている場合は問題ありません。しかし,学校側がOKだとしても,イコール入国管理局がOKということにはなりません。
留年してしまった場合は,真面目に勉強していないのではないか,アルバイト時間がオーバーしていたり,何か違法なことを行っていないかなどが疑われ易くなります。
そのため,留年した後に更新する場合や,留年が確定した段階でビザを更新する場合は,なぜ留年することになってしまったのか,その理由の説明や,これからどのように勉強し,卒業まで頑張るのかといった説明が重要になります。
また,学費や生活費をどのように支払っていくのかという点も大切です。留学生は,基本的に1週間に28時間以内というアルバイト時間の制限があります。
そのため,アルバイトで得た収入以外に,学費などをどのように支払っていくのか,日本で問題なく生活できるのかといった点が審査されることになります。
例えば,両親から国際送金でお金を受け取っている場合は,国際送金の証明書や預金通帳のコピーを求められたりします。
基本的に,しっかりと授業に出て勉強し,生活にも問題なければ更新はできる可能性が高いですが,何か理由があって留年したような場合は,丁寧にその説明を行うことが大切です。